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The Spa

目的やご予算に合わせて賢く使いたい!

The Spa 門瀬莉奈マダム(カドセ リナ)

友人や義理の両親、単身赴任中の夫の上司の奥様など、マダムの生活の中では色々なお客様がいらっしゃることでしょう。その中で言われて困るのが「いいスパ紹介して」の一言。目的や予算の合わないものを紹介して、後からお小言を頂くのは絶対避けたい。そんなマダムへ、様々な目的・ご予算に合わせたスパをご紹介します。

門瀬莉奈マダム(カドセ リナ)

当コラムでスパを紹介するのは、BTSが出来る前からバンコクに在住の、噂年齢アラフォーちょっとオーバーの門瀬莉奈マダム。スパがまだ少なかったころからあれこれ試しているスパのエキスパートです。厳しいその選定眼で「こんなシチュエーションにはここがおススメ!」とご紹介いただきます。

皆様初めまして、本誌では2月号よりバンコク市内のスパをご案内させていただいております、門瀬莉奈(カドセ リナ)です。

今まで紙面では失礼しておりましたが、こちらで簡単に自己紹介を申し上げたいと思います。

門瀬莉奈、実は元駐妻です!と言っても、タイの空前のバブル期、1990年代前半ですけどね。夫は元々とある総合商社の駐在員でした。そして迎えた通貨危機。その時に夫が言った、衝撃の発言。

「会社員を辞めてタイで自営業する」

大きな総合商社に勤務している夫。それが人生の安定だと信じて疑わなかった結婚生活。

まさに人生急転直下。もちろん必死になって止めました。自営業するなら退職後でいいんじゃないの? 自営業するなら日本でしたらどうなの? 自営業ってそんないいものじゃないわよ? 子供の教育はどうするの? 私たちの老後は?

ありとあらゆる疑問を徹底的に戦いました。結婚する前よりも何倍も何倍も時間をかけて話し合いました。

そこで夫が放った一言。

「大きくて有名な会社に勤めてる男なら誰でもよかったのか」

……そんなことないけど。そういう意味じゃないけど。ただ、ただ……安定、っていうバックボーンが欲しかっただけなのよ……。

そんなことを話しながら、自分たちの幸せを真剣に考えた末、夫がタイで自営業する、に同意しました。

 

その後しばらくして何とかという文学賞の受賞発表式があったのですが、受賞者がそれこそ大企業に勤める会社員で、「小説家になりたい」と夜な夜な書き綴って受賞。これを機に会社員を辞めて作家生活に入る、と宣言したときに妻が生活に不安を感じ泣き崩れた、っていう話が聞こえてきました。

あなたの気持ち、痛いほどわかる。と思う一方、自営業になってからの色々も案外悪くないわ、と思ったりもしました。

そんなお話も交えながら、現駐妻様にバンコク市内のスパをいろいろご案内したいと思います!


Bangkok madam(バンコクマダム)