さすがの小紋さんも6種類はきついか

サムヤーン市場・バンコクタラート漫遊記・おまんじゅう1

取材後、バンコクマダムオフィスにて試食会が開催されました。

トンオー これから行きますか。
小紋 はいよ。これはタロ芋ですね。一見、日本の白あんのお饅頭のようですね。優しい味わいです。黄色のものは銀杏です。日本で銀杏というと、茶碗蒸しに入ってるか居酒屋のおつまみで出てくるか、ぐらいですよね。

 

トンオー タイ人にとっては子供の頃からの味です。あまーい、おいしーい、っていう感じです。
小紋 うん、タロイモって、ハワイに行ったときの「ポリネシアンディナー」でちょいとアレなイメージがあったのですが、これはおいしい。やっぱりタイは食べることについて、素材は同じとしてもあれこれ発達していますねえ。洗練と言えるかどうかは微妙ですが。
トンオー こちらはカスタードクリームです。
小紋 これは中華スタンダードだよね。どれどれ……んん~~~、濃厚なカスタード! 黄身が普通の倍ぐらい入ってそうで、とっても甘口。デザートにもいいかも!

サムヤーン市場・バンコクタラート漫遊記・おまんじゅう2

トンオー こちらはひき肉と卵の入ったお饅頭です。

サムヤーン市場・バンコクタラート漫遊記・おまんじゅう3

小紋 これは……おいしい! 粗挽きコショウを利かせた豚ひき肉に卵を入れたもの。ぐっとお腹に溜まりますし、コショウのパンチがストレートに効いています。小紋の豚マン史上(?)に残るおいしさです。
トンオー 小紋さんの豚マン史上って、どれだけ豚マンを食べてきたんでしょうか。
小紋 子供のころは「中村屋の肉まん」を食べていました。あれが小紋の肉まんの原型。その後は添乗員で中国に行ったりヨーロッパなのに中華が手配されてるときにもよく食べました。バンコクに来てからは、道でもぶいぶい蒸かしてるのでそれを食べていました。もう、いっぱしの肉まん評論家。バンコクに住んで6年目、小紋夫と出会って間もないけども、ちょっとアジアに嫌気が差していたときに「ヨーロッパに行きたい!」とやけくそ気味でパリに旅行で行ったのですが、行った先で食べてたものは結局赤豚入りのバーミー、肉まんという、肉まんに毒されている小紋の人生です。
トンオー パリだったら肉まんも10バーツとかじゃないでしょう。
小紋 添乗員のころは「ドイツ・スイスを駆け抜けてきて最後がパリ。疲れきった体に鞭打ってそこでうどんを食べる」というのが定番だったのですが、バーツ給料になり久しぶりに行ったパリは「うどん=16ユーロ=640バーツ」と目の飛び出るような金額に見えました。「私、そんなの平気で食べてたのか……」と茫然自失した覚えがあります。
トンオー え~、せっかくなら、フランス料理とか食べたらいいのに。
小紋 もうねえ、あの仕事をしていると「せっかくなら」っていう言葉がどんどんなくなっていくんだよね。「まあいいや、次また来るし」っていってその場のチャンスを逃すこと、山のよう。小紋、あれだけ行っていたスペイン・アンダルシアの一大観光地、セビリヤの塔も結局一回も登りませんでした。
トンオー ええ~~、真剣にもったいないですよ。
小紋 それは、本当にそう思いました。そして人生「まあ次があるよね」って思っちゃいけない、いつでも真剣勝負でやれることは今やるべき、というのが教訓になりました。
トンオー って、またしても思わぬところからヨーロッパに現実逃避していますよ、小紋さん。
小紋 おっと、しまった。次のお饅頭いきましょう。
トンオー 次はあんこです。

 

サムヤーン市場・バンコクタラート漫遊記・おまんじゅう4

小紋 これは小豆というよりは黒豆を使っている感じですね。甘みはココナッツシュガーを使っていて日本のものより南国風味が楽しめます。

 

サムヤーン市場・バンコクタラート漫遊記・おまんじゅう5

トンオー これは私、是非食べたかったお饅頭です。野菜タイプです。
小紋 どれどれ、ん、これは一見長野名物のおやきを焼く前のような感じですね。食べると、下茹でをしていないクワイの千切りが入っててシャキシャキの歯ごたえがポイント。コショウも豚マンと違い、パウダー状になるまで細かく挽いていて辛くないスパイシーさと香りがかなりポイント高いですね!
トンオー 私も食べてみます……おいし~~い!
小紋 いやあ、この、コショウの挽き方で味付けを変えるっていう技、イギリスやアメリカのどばー、がさー、っていう料理とは全然違う、調理の技の奥行きの深さを感じます。
トンオー お、各国食文化比較ですね。ちょっとは仕事してますね。次は最後、赤チャーシュー入りのお饅頭です。

 

サムヤーン市場・バンコクタラート漫遊記・おまんじゅう6

小紋 これも大好物です! 小紋、添乗員であちこち行ったにも関わらず、実は香港に行ったことがないんですよ明智君。
トンオー 明智君っていう人は会社にいません。
小紋 そこは流すところだよ明智君。
トンオー あ、英語でいう、「is that right, John?」みたいなものなんですね。
小紋 まあそんな感じです。で、この赤豚饅頭もタイに来て道でぶいぶい蒸かしている屋台で買って食べたのが初めてですが、これも美味しいよね。小紋、小紋夫と出会う前は今より10kgぐらい太ってたのですが、こういうのを毎朝食べてたのが原因ですかねえ。
トンオー それでよかったのか小紋夫。
小紋 今じゃすっかり普通になってよかったよかった。
トンオー あはは、そのころは小紋さんを捕まえて饅頭にすればよかったかもしれないですね!
小紋 ぶーぶー、捕まらないように逃げなきゃ、って豚呼ばわりですか~。

 

お饅頭食べ比べ6連発! マダムのお気に入りはどれでしたでしょうか。


Bangkok madam(バンコクマダム)