「最近、ついてないのよね……」というマダムにはこちら
| トンオー | ショッピングセンターへご案内しましょう。 |
| 小紋 | アメリカの地方都市のショッピングセンターっていう感じのすっきり具合ですね。こういうところで「自由行動1時間半!」っていうのも結構ありましたねえ。女性は熱心に見て回るのですが、男性は無料の腰掛に座って待っているパターンが多かったですね。 |
| トンオー | そういう時は添乗員さんはどうしてるのでしょうか。 |
| 小紋 | 買い物している時もあるし、その後の予定次第でコーヒーを飲むか一杯飲むか、っていう感じかな。 |
| トンオー | 一杯って、やっぱり飲んでるんですね。 |
| 小紋 | 無料の腰掛に座っている男性陣に「一杯どうですか」とか声をかけてあげてついでにおごってもらう、っていうパターンも頻発。 |
| トンオー | それ狙いで誘ってあげるとか。 |
| 小紋 | えへへ、否定はしません。 |
| トンオー | 今回は飲んでる場合じゃないですよ。 |
| 小紋 | そうですね、どういうお店を紹介しようかなー。 |
| トンオー | ここ、ちょっとかわいいものが置いてありますよ。 |
| 小紋 | ん、そうですね、入ってみましょう。 |
| トンオー | サワディーカー、私達は……(取材の趣旨を説明)はい、OKですよ小紋さん。ここはお店の名前がタイムレス、お部屋番号はC102です。 |
| 小紋 | はい、これ、パリの骨董品屋さんで売ってそうな感じですよ。 |
| 店員 | ヨーロッパでは、ちょっと運気の悪い時に、エンジェルの置物を部屋に置くと改善する、と言います。 |
| 小紋 | へえ、じゃあ「最近ちょっとついていないのよね」というマダムはすぐ購入!ですね。後ろのバックライトも後光が射しているっぽくて雰囲気出ていますね。 |
| 小紋 | お、これ、なかなか素敵ですね。 |
| トンオー | 私、これを真似したい! |
| 小紋 | って、全然体型が違うじゃないかー。何を真似するというのでしょうか。 |
| トンオー | 2012年はセクシー・トンオーを目指します。 |
| 小紋 | まーたそんな地球がひっくり返るようなことを。 |
| 店員 | せ、説明を……。 |
| トンオー | ああ、すみません、小紋さんがしゃべりすぎまして。どうぞ。 |
| 店員 | こちらもヨーロッパから仕入れました。450バーツです。 |
| 小紋 | 人魚は昔から魔性のモチーフですね。子供向けには「人魚姫」、ドイツでは「ローレライの歌姫」、ギリシャ神話では「セイレン」、トロイア戦争の英雄記「オデュッセイヤ」などがメジャーどころですかね。どれも、船乗りを誘惑して沈没させる、というのがお話の柱です。観光の記念写真にはデンマークの「人魚姫像」、これは忘れちゃ行けないメジャーどころですね。 |
| トンオー | 魔性の女ですね、2012年のトンオーの目標です! |
| 小紋 | いき魔性、とか食べ魔性、とか? |
| トンオー | 勉強し魔性、もありますよ。 |
| 小紋 | それ、かなりおかしいです。座布団全部取れ。 |
| トンオー | これ、小紋さんの家にありそうですね~。 |
| 小紋 | ありまくりですよ。なんてったって、一族のシンボルカラーが赤。真っ青な海、深緑の森、とかいうシチュエーションを一切無視して、全て真っ赤。 |
| トンオー | 好きなクエティアオもやっぱり真っ赤? |
| 小紋 | イエンタ・フォーですね。クエティアオなんて、食べない日は無いんじゃないですかねえ。昼ごはんはかなり粗食ですから。腹いっぱいになればいい、みたいな。中華系の人たちは「アジアのユダヤ人」と言われるほど、商売というか金稼ぎに熱心ですが、ユダヤ人もこれまた、「昼ごはんに時間をかけてはいけない、時間をかける食事は家族との夕食の団欒だけだ」という信条がありますね。 |
| トンオー | お金を稼ぐって大変ですね。 |
| 小紋 | そこまで命を懸けてますので、「金運のよくなるグッズ」なんて、見たらすぐ飛びつきます。たまーに「それは買わずに貯金したほうがよくない?」と思うこともありますが、気は心、やっぱり買うという結論になりますね。 |
| トンオー | そして「おしゃれな内装」とか「落ち着いたインテリア」と言うのとはかけ離れた世界へ。 |
| 小紋 | そんなの……憧れます!! |
| トンオー | 超真剣だこの人……。と、すみません、またしても話しすぎですが、この商品の説明をお願いします。 |
| 店員 | これは香港で購入しました。香港では、赤い龍は金運を良くする、と言われています。どこに置いたらよりいいのか、というのは各家の風水によりますけど、中華系の人から喜ばれています。 |
| トンオー | 小紋夫が同行してなくてよかったですねえ、そんなこと聞いたらいきなり買い付けしそうですね。 |
| 小紋 | まあ、最初の一言は「40%オフ、だいまいか?」とか無茶な値引き要求から始まると思いますけどね。 |
| 小紋 | これもアンティークで素敵! |
| 店員 | これもヨーロッパから仕入れました。400バーツです。 |
| 小紋 | バルセロスの雄鶏伝説をベースとしているなら、原産国はポルトガルの可能性が高いですね。ちょいと、バスで移動中の添乗員小ネタを披露。 |
| GALO DE BARCELOS(バルセロスの雄鶏)はポルトガルでは「神のご加護と幸運」が受けられるお守りとして知られています。 | |
| このニワトリにはちょっとした伝説が・・・。 | |
| 昔々、スペインのサンチアゴが | |
| 聖地として盛んに巡礼されていた頃のお話です。 | |
| ポルトガルのバルセロスはサンチアゴへの通り道として | |
| 多くの巡礼者が訪れていました。 | |
| 当時、盗みが横行していたこの地にある巡礼者が通りかかります。 | |
| そこに宿を取った巡礼者は運悪く、窃盗の罪を着せられ処刑されることになってしまいました! | |
| 「私は無実です!どうか神のご加護を・・・」彼は祈りました。 | |
| 祈りが届いたのでしょうか? | |
| 彼は判決を下した裁判官に会うことを許されます。そこで彼は言いました。 | |
| 「私は無実です!その証拠に明日の朝、私が刑に処せられる時、 | |
| 私の無実の証として、この丸焼きの雄鶏が鳴きだすでしょう」 | |
| 翌朝、処刑の時間に丸焼きの雄鶏はむくっと起き上がり | |
| 「コケコッコ~~」 | |
| と鳴きだしたそうです。 | |
| かくして巡礼者の疑いは晴れ、 | |
| 彼の窮地を救った雄鶏は | |
| 「神のご加護と幸運」が受けられるお守りになったのでした。 | |
| めでたしめでたし! | |
| 小紋 | ということで、ポルトガルでは昔から鶏をモチーフにしたグッズが沢山ありました。ちなみに、バルセロ……というと、バルセロナ?と思うマダムもいると思いますが、バルセロナはスペインの東海岸線、地中海沿岸です。バルセロス、というのは、ポルトガルの北部にある内陸の町です。 |
| トンオー | タイでは、そんな伝説や意味は無いのですが、田舎に行くと鶏をモチーフにしたお土産がありますね。 |
| 小紋 | 小紋実家は子どもの頃からワインを飲んでましたけど、どこかから貰ったこんな風なワインピッチャーがありました。 |
| トンオー | これもかわいいですね! |
| 小紋 | ポルトガルは陶器でも有名です。その技術が伝承した先の、スペインの南部にはアズレホ、という陶器があります。 |
| 小紋 | アズール、というのは「青」です。ほら、フランス南部のビーチリゾート、「コートダジュール」ってあるじゃないですか、あれって「コート」=コースト、「ダ」=オブ、「アズール」=ブルー、ってことで、紺碧海岸、て感じです。 |
| トンオー | へえ、知りませんでした。 |
| 小紋 | 青い塗料を使って作ったタイルなどの陶器は、スペインではアズレホ、青磁、という名前で呼ばれていました。もともと、この塗料や焼き物の技術はポルトガルから入ってきたものだそうです。今ではスペイン南部のお土産としても人気がありますよ。 |
| 店員 | あの……うちの説明は……。 |
| トンオー | あ、ごめんなさい、この人いつもこういう脱線癖がありまして。 |
| ヨーロッパに中華と、小紋さんのテリトリーにうっかり足を踏み入れてしまったトンオー。明日は如何に!? |















