小紋さん、やっと食事にありつけますよ!
| オー | 「クリスピーフライドチキン、グリーンペパーの香りを添えて」です。100バーツです。 |
| 小紋 | お、これもビールによく合う一品! チキンに掛けてある、かりかりのレモングラスと成熟する前の胡椒だけでも十分おつまみになりますよ! この胡椒、小紋の大好物です。産地ならではの、贅沢なおつまみですよこれ。 |
| オー | 胡椒は普通にタイにあります。 |
| 小紋 | これが中世のヨーロッパでは利権を争う大きな商材だったんですよ。肉食文化のヨーロッパでは、それまでは塩以外に食事に味付けをするものがなかったのですが、胡椒がアジアから入るようになると、ぐっと味付けに幅が出るようになったり、ちょっと日の経った肉も臭みが取れたりと、それは重宝されたようです。タイの南部にトランという県があり胡椒の産地なのですが、18世紀には既に「トランの胡椒」としてヨーロッパでは飛ぶように売れていたそうです。 |
| オー | へえ、私達にとっては全く日常のものなので、そんなこと考えたこともありませんでした。 |
| 小紋 | ヨーロッパでは塩の利権争いも激しかったですからね。その昔、塩は教会の大きな収入源で、これを押さえることがイコール教会内の権力と直結していました。オーストリアのザルツブルグという、ドイツ語で「塩の山」というそんまんまの地名の街があります。ここは東西南北の文化交易の中心地でしたが、最大の商材は塩でした。岩塩ですね。莫大な収入源があったからこそ、ザルツブルグは大司教が駐在する土地となり、そこの大司教というのは、教会の中である意味一つの国の王様と同じぐらいの権力を持っていました。潤沢な資金で、贅沢で大きな大聖堂を作り、そこで聖歌、賛美歌を演奏する音楽家が必要でした。ここで働いていたのがモーツアルトの父親であり、最初はザルツブルグ大司教の保護を受けて演奏活動をしていたモーツアルトの姿が浮かんでくるわけです。 |
| オー | モーツアルトがそんなにお塩と関係があったなんて。 |
| 小紋 | 逆に、ああいう産業、教会の背景などがなければ、モーツアルトも才能を発揮できなかった、とも言えるかも知れません。 |
| オー | お塩も胡椒も、そんなに注目されていたとは知りませんでした。 |
| 小紋 | まあ、それを見抜いて右から左へと物を運び儲ける人たちがいる、っていうのは昔から変わらないことですけどね。ところで、そろそろ食べさせてくださいー。真剣に飢え死にしそうです。 |
| オー | はいはい、ちょっと待ってください、もう一つ紹介しましょう。今度は「エビとフレッシュフルーツのカクテルサラダ」、120バーツです。 |
| 小紋 | どれどれこれは……ん、芳ばしく揚げてあるエビ、しゃきしゃきのカンタループが好相性! 女性向けでカクテルとあわせて楽しむとよさそうですよ! |
| オー | どれどれ私も。ん、エビがほこほこしておいしいですね! |
| プン | 私も食べます。ん、甘くてちょっとお酒の入ったものが飲みたくなりました! |
| 小紋 | ほらー、トンオーさん、一杯頼みましょうよぉ。プンちゃんも飲みたいって言ってるじゃないですか~~。 |
| オー | 却下。 |
| 小紋 | ちぇー。 |
| オー | そして最後、「田舎風スープ、季節のきのこをたっぷり入れて」です。120バーツです。 |
| 小紋 | お、これはご飯が進む一品ですね! 程よい辛味と甘さに色々なきのこが入ってて、おかずとしてご飯に掛けるとボリューム満点です。 |
| ちょっと店内を見回すと。 | |
| オー | なんだか、おしゃれっぽい人が多いですねえ。クリエーターという感じです。 |
| 小紋 | そうですねえ、油断するとテレビプロデューサーとか紛れ込んでるかも。ちょっとかっこいい人なんて、実は売り出し中の俳優さんとかだったり。 |
| オー | この人たちはそれっぽいですよ。 |
| 小紋 | 檄寝してる人が気になりますが、右の人は確かに芸能関係っぽいかも。芸能事務所の社長とかダイレクターっぽい? |
| オー | 考えすぎなような気もしますけどね。小紋さんはこういう人が好みなんでしょうか? |
| 小紋 | うーん、小紋の好みは色白中華の見るからにボンボン、っていう感じなので、ちょっと違うかなあ。 |
| オー | 小紋夫はそういう感じなんでしょうか。 |
| 小紋 | スーパーチャイニーズルッキング、細マッチョが全盛の21世紀の現在に、やたら真剣マッチョなウサギ年おとめ座です。 |
| オー | どういう人か全然わかりません!! |
| 小紋 | まーいーじゃないですか。さ、頂きマース。 |
| オー | そうですね、ノックとプンちゃんもお待たせしました、さあ食べましょうー! |
| やっとご飯にありつけた一行。明日は食後のお茶用喫茶店をご紹介します。 |















