市場からレストランへ移動する道すがら

日本人らしきお方がたこ焼きを販売?

小紋 「たこ焼き」、って書いてありますよトンオーさん。日本人が居ない市場で敢えてたこ焼きで勝負とは。
オー オーナーさんにインタビューしてみましょう。
   
   
バンコクマダム(以下B) お店の名前を教えてください。
オーナーさん(以下O) マサコヤです。私の名前です。
B なぜにここでたこ焼きを販売しているのでしょうか?
O おばあさんが日本人で、家族みんながたこ焼きが好きでした。おいしいしね。お父さんはタイ人ですが「おいしいたこ焼きが無い」といつも言っていました。なので、おいしいたこ焼きを売りたいと思いました。
B 開店して何年ですか?
O 一年になりました。中身はタコとカニカマの2種類です。土日に夕方18:00から深夜まで営業しています。
B お値段はおいくらで。
O 35バーツです。皆さん沢山来てね!

 

オーナーのマサコさん

 

おいしかったですよ!

 

 

オー さあ、さっきのレストランに戻ってきましたよ。
小紋 レンガ造りがローマのカンツォーネレストランを彷彿させますねえ。ああ、なんて添乗員な意見。

 

オー レンガ造りが、なぜカンツォーネレストランなのですか?
小紋 ローマは世界一有名なレンガ造りでの遺跡、「フォロ・ロマーノ」があるでしょう。ローマのツーリスト向け施設のほとんどは、そのイメージを踏襲しようと、一見レンガ造りにしてあるものが多かったです。建物全部じゃなくても、そのレストランの入口だけとかに使用とか。
オー タイもレンガで造った遺跡、アユタヤがあります。
小紋 レンガで造った遺跡は世界中のあちこちに現存しますよね。レンガって、遺跡で見るとほとんどどこでも共通するのが、①厚みは成人男性の人差し指と中指二本分ほど②幅は成人男性の足の甲程度③長さは成人男性の足の大きさぐらい、です。
オー どうしてそんな大きさなんでしょうか?
小紋 この厚みだと一番作業しやすいのです。親指と人差し指の間が、指二本分と同じ幅の物が一番つかみやすいということです。
オー どれどれ。はい、確かに、薄すぎると指先に力が入りますし、厚過ぎると握るのが不安定です。その幅が一番負担が少ないと思います。
小紋 幅、長さですが、重機などが無い時代に高層建築を作る際、柱を2本立てて紐を張り、片手で紐をつかみつつ、自分の足元にレンガを積んでいきました。つまり、足の大きさというのは、最小限かつ必須の大きさだったということです。もちろん、当時のサイズですので、今の成人男性よりは小ぶりですけどね。
オー なるほど、自分で登って上に積み上げるというわけですね。人間って色々考えますねえ。
小紋 ジュリアスシーザーのゲルマン戦記の頃は、行った先で軍隊に建造物を作らせる、ということを頻繁にしていました。人間、仕事がなくて暇になるとロクなことを考えない。一番恐れていたのが軍隊の反乱でした。ですので、陸橋だの水道橋だの円形競技場だの、とにかく仕事を与えて一日労働させ、ぐったりと疲れさせて考える時間を持つ前に寝てもらうということで、軍隊風紀の管理をしていたようです。おかげで、今ヨーロッパに行くとやたらと「ジュリアスシーザー時代の遺跡」がそこらじゅうにあるわけです。
オー へえ、レンガや遺跡でも、そういう経緯や秘密があるんですね。
小紋 そしてレンガの大きさについては世界中の遺跡でチェックしてもなんとなく共通してるんですよね。面白いところです。みんな考えることは同じ、なんでしょうかねえ。人工物なのでサイズが自由自在になるところも共通点を生み出すポイントなんでしょうね。一方、大理石はこれといった共通点は見られませんでした。地質の関係上、採取できる場所が限定されたり、加工技術の問題なども含んでいると思います。
オー うーん、小紋さん、今日はとっても働いていますよ! 明日は雪ですね。
小紋 もう、雪でもみぞれでも何でもいいのですが、お腹がすきましたー。
   
   
   
   
   
   
   
  今日はたこ焼きのご紹介、レンガの小話、と少々長くなってしまいました。明日はお食事中編をお届けします!

Bangkok madam(バンコクマダム)