どどーんとアンティーク車!
| オー | 買えませんけど見られます。 |
| 小紋 | 何のことでしょうか。 |
| オー | この市場はおしゃれな人がいっぱい来ます。自動車もおしゃれです。乗り物を色々紹介します。 |
| 小紋 | どれどれ、あ、これ、年式は不明ですが、一時期「憧れのアメ車」として世界を席巻したマスタングじゃないですか~。なかなかお目にかかれませんよ、これ。これは立派に「手入れをして来たアンティーク」として認定しましょう。まあ、外側だけこの形ですけど中は全部Tヨタに入れ替えてる、っていうこともあるかも知れませんけどね。 |
| オー | こっちにもかわいい車がありますよ。フォルクスワーゲンのバンです。 |
| 小紋 | これって、アンティーク? それか一代で財を築いた中華タイ人お金持ちによくある、「自動車なんて動きゃいい、家と違って5年や10年で壊れて買い換えなければならないものに金をかけるのは馬鹿らしい」という、世の中の常識を軽く超越したロジックの元に使い続けてるだけなのか、どっち。 |
| オー | とりあえずぼろぼろです。 |
| 小紋 | じゃあやっぱりアンティークじゃなくて単なる廃車寸前っていうところですかねえ。小紋の勤める会社のタイ人でも、壁の外から見ると「これ、学校?工場?」と思うほどの大きな家に住んでいるのに、車は後生大事に1980年代製、っていう人がいます。タイ人の、先祖代々のお金持ちは「大きくて頑丈な車じゃないとタイの交通事情は危ない。洪水や埃で故障しやすい。親や子供、妻に使わせる車は大きくて頑丈で新しいものを買っていくべき」という思想がありますけどね。 |
| オー | 1980年代って、私と同じぐらいの歳です。 |
| 小紋 | なのでぼろぼろ具合もこれぐらいです。 |
| オー | ぼろぼろじゃありませんよ、ちょっと疲れてるだけです!! |
| 小紋 | へへへ、それをぼろぼろって言うんですって。さ、こちらはこれまた懐かしい形のバイクですねえ。 |
| オー | タイ人はかわいい形が好きです。さっきのフォルクスワーゲンとかベスパとか、大好きです。 |
| 小紋 | ベスパは好きだよね~。原産地のイタリアよりもよっぽどタイのほうが見かけることが多い。それも、通勤とか配達とか、素で日常使い。日本だと結構な高値で売り買いされるコレクターレベルも現役バリバリで使ってますよね。 |
| オー | タイ人は飽きっぽいけど、物持ちがいいです。 |
| 小紋 | 矛盾してるじゃないかー。思うに、ワーゲンやベスパはコンピューター制御だのなんとかハイテクだのが全く使われていなくて、機械が純粋に部品だけで出来ていた時の製品なので、壊れるといってもねじが取れたとかへこんだとか、目に見える故障で修理が可能、壊れても再生が可能、ということで、長く使われている理由のひとつだと思います。 |
| オー | それはわかります。田舎に行くと、トゥクトゥクもそういう感じで、長く使われています。 |
| 小紋 | まあ田舎のトゥクトゥクは、あと1km走ったら走行中にぼこんって音がしてばらばらーっと全身解体、っていうドリフのコントに使えそうなぼろぼろ具合ですけどね。とっくの昔にタコメーターは振り切っちゃったぐらいの使い込みようです。 |
| オー | 田舎の自転車です。 |
| 小紋 | あー、これ、昔、うちにありました。おじいちゃんが集金に行ったり、買い物に行ったりするのに使ってました。 |
| オー | 自動車もありますよ! |
| (編集部:ちょっと画像が乱れててすみません) |
| 小紋 | おお、ロンドンのタクシーじゃないですか~。懐かしいなあ、スペインがメインだった小紋、ロンドンは添乗でも数回しか行った事が無いけど、このタクシーは使いましたよ。 |
| オー | こんなかわいいタクシー、うらやましいです!! |
| 小紋 | まあ、タイのタクシーは色とりどりで、別の意味でかわいいと思いますけどね。 |
| オー | ヨーロッパは色々かわいいものがいっぱいでうらやましいです。あ、これもかわいい。 |
| 小紋 | これはフォルクスワーゲンの乗用車タイプとやっぱりベスパですね。形のかわいさ、再生のしやすさがやはり好まれる理由でしょう。 |
| オー | フォルクスワーゲンの由来は? |
| 小紋 | フォルクスワーゲンって、ドイツ語で「国民車」っていう意味です。開発した人はポルシェ博士。そう、ポルシェって、高くてかっこいいスポーツカー、あのポルシェです。どっちの車も開発したのはこの博士。ポルシェってドイツ人の苗字なんですよ~。ヒトラーが国家社会主義党党首になった時に「輸送が今後の戦争の勝敗を左右する」と予想しました。 |
| オー | それがどうして国民車を作ることに? |
| 小紋 | まずはアウトバーンと呼ばれる、ドイツ語で「自動車道」を作りました。平時は無料で使える高速走行専用道路、という感じですが、一旦戦時体制になると、一般車は締め出して、兵站専用、所々で直線3km、なんてところがありますが、こういうところは場合によっては戦闘機の滑走路として使うことも視野に入れていたそうです。 |
| オー | そんな歴史があるんですね。 |
| 小紋 | この「自動車道」を一般市民が使えるような自動車、「夫婦と子供3人が乗れて燃費がよく、一般庶民が購入できる価格で、高速走行可能な自動車を作れ」という命令がヒトラーからポルシェ博士に出されたそうです。 |
| オー | それがフォルクスワーゲンの開発になったのですね。 |
| 小紋 | 戦時体制が終了した後でも、そのコンセプトは世界中で受け入れられ、フォルクスワーゲンの大ヒットにつながったわけです。 |
| オー | 高くてかっこいいポルシェも形はずっと変わりませんね。大ヒットかつ支持されてる証拠ですよね。 |
| 小紋 | マダムに身近なところでポルシェ関連ネタは、BTSシーロム線の新しい車体に「ポルシェデザイン」と書かれていますね。シー○ンスが作った車体よりもやっぱりあちこちに「人が乗る」に関する美学が垣間見えたりしてます。 |
| オー | 今日、初めての小紋さんのお仕事でした! ほっとしました、このまま何もしなかったらどうしようかと心配してました~。 |
| 小紋 | えーそんな締めなのー? |
| タイで見かけるビンテージな車やバイクの秘話!?でしたね。明日は市場をご紹介します! |















