小紋さんスイス小話

ブランコの話のはずですが、こんなところでなぜスイス談義。

シラチャの山の旅、エスタテホテルのブランコ

トンオー それでチョコレートとは何の関係が? 私はチョコレートが大好きです。
小紋 酪農、ミルクを主体とした産業構成だった時代、かつ交通手段は発達していませんでした。または発達しても、ミルクが液状のままであると、どうしても腐るのが早い、運搬しにくい、などの問題がありました。
トンオー そうですね。
小紋 じゃあ、運びやすく腐りにくい形状にしたらどうかということになり、これがミルクパウダー、粉ミルクの開発へと繋がります。
トンオー タイのコーヒー、紅茶にもたっぷり入れていますよ。
小紋 ネ○レ、日本ではネスカフ○として知られる会社ですね。スイスのブベイという、小さい村に今でも本社があるんじゃないかな? この粉ミルク開発の成功により、カカオとの練り合わせという奇跡を呼んで、カカオはチョコレートという名前のお菓子になりました。
トンオー それまではチョコレートはなかったんですか?
小紋 カカオそれ自体は、栄養価は高いけど、味自体の評価はされていませんでした。薬に近い扱いですね。
トンオー それまではどうやって食べていたのでしょうか。
小紋 まあ、牛乳と砂糖で液状、今で言う、ココアしょうね。でもそれを固形物として表現したのがチョコレートです。
トンオー そんな歴史があったとは。
小紋 この液状から粉末への加工技術は、その後製薬技術の発展にもつながります。
トンオー 製薬技術?
小紋 クスリとはもともと、いわゆる天然ハーブ類を乾燥させ、刻んだり砕いたりして飲む、と言うものです。その行為自体がめんどくさいし、そういったハーブ類が無い地域というのは、クスリは高価で大きな利益の絡む商材でした。
トンオー そうですね。今は薬局に行けば何でも買えますけど。
小紋 その成分を抽出し、乾燥しても効果が失われないようにし、尚且つ、高額で販売できるもの、それがクスリであり、牛乳の粉末化技術が応用された、と言われています。
トンオー 今気軽に買える薬にもそんな歴史が。
小紋 他には、スイスと言えば、刺繍と時計が有名ですね。
トンオー 刺繍は知りませんが、時計は知っています。
小紋 刺繍ですが、山国で一年の半分近くが冬という気候のスイスでは、雪深く他の産業活動が出来ないその期間に女が家にこもって細かい刺繍作業を行い、雪解けごろにヨーロッパ中に売り歩く、ということをしていました。日ごろやることが無い上に、女は細かい作業が好きですから、ヨーロッパの中でも大変評価が高いものを作っていたと言います。今でも、スイスのお土産の一つとして、エーデルワイスを刺繍したハンカチとかあると思いますよ。民族衣装、いわゆるチロルのスカートとか、すそに刺繍が施してあるのも、そういう流れだと思います。
トンオー 地形、気候も関係あるんですねえ。
小紋 その期間、男はなにをやっているかというと、時計作り。やっぱり細かい手作業ですね。時計は、刺繍に比べて、軽量、小型、価格がぐっと高いという、運送条件と価格設定上の好条件に加え、精密機械は空気と水のきれいな場所でしか確立しえなかった当時、高緯度かつ雪解け水が豊富だったことも、スイスの時計産業をバックアップしたようです。
トンオー なるほどね、色んな産業に歴史あり、ですね。
小紋 なので、日本の精密機械メーカー大手、カ○オさんが、「日本のスイス」と言われる?長野県諏訪湖のほとりで長く工場を持ってるのも、なんか納得。
トンオー スイスって、タイ人からすると、「一度は行ってみたい憧れの国」ですけど、色々おもしろいことがあるんですね~。でも小紋さん、そろそろ、タイのチョンブリ県、エスタテホテルに、バンコクマダムの仕事をしに戻ってきて下さい。
小紋 えー、アルプスの少女ハイジの説明が全然終わってないのに。
トンオー まだしゃべる気なんでしょうか……まあ、スイスの話は今度お願いします。
小紋 ちぇー、小紋絶好調だったのに~。

小紋さん、そろそろご飯に行く時間ですよ!と言えばおしゃべりが止まるかも? 明日は夕食をご案内します。

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