陶器に単色釉薬で素朴な印象を与えるセラドン焼の工房を見学
ライターM | じゃあ次に行こうか。 |
スタッフP | 次は焼き物の工房訪問です。タイで有名な焼き物は大きく分けて二つ、ベンジャロン焼とセラドン焼です。 |
ライターM | ベンジャロン焼は磁器にいろんな色を細かく塗りつけていくもの、セラドン焼は陶器に単色の釉薬をつけていく、というところが簡単な説明かな。 |
スタッフP | この道はこんな並木道になっています。 |
ライターM | 全体的に傾いてるってことは、このあたりは風が強そうだね。 |
スタッフP | あ、ありました。この看板が目印です。 |
ライターM | では工房にお邪魔しましょうか。まずは粘土作りから。焼き物工房ではあまり注目されない部分ですが、粘土がないとお茶碗ができないのは当然のこと。ここから見ていきましょう。 |
粘土にも成分によって焼きあがったときの硬度や色の違いがあります。品質を一定にするため、数種の粘土を混ぜるようにします。
こちらは石灰性の型に柔らかい粘土を注ぎ水分を吸わせて形を作るタイプの成形です。
これはスプーンの型です。ちょっとお手伝いさせてもらいましょう。
このタイプは簡単に同じ形のものが沢山早く作れる、というメリットがあります。
これを型から外すとこういうものが出来ています。
こういった土台を成形したものに装飾を施します。セラドン焼の場合は土台に彫刻をします。
こちらが装飾を終えたもの。あとは色付けを待つばかりです。
こちらが釉薬の場。吹付などであれば薄く彫刻や粘土肌の特徴が出やすいのですが、こちらはいわゆるどぼ浸ける式。これは逆に彫刻の間が滑らか、肌触りも心地よいものとなります。
こーんな大きなはさむ道具!
お茶碗を挟んで
どぼーっと浸けます。
出てきた姿がこれ。
ライターMも挑戦しましたが、ぎゅーってしすぎちゃったのか、傷が入ってしまいました。
あれれ、ごめんなさい、、、こういうのはどうするの?と聞くと、ちゃんとお直しの方法がありました。
ありがとうございました!あー、びっくりした。
その後は併設のショールームでお買いものが出来ます。
よく見かけるような気がする、象さんの急須ってここが出身地だったのね!
キラキラもの好きのマダムにも気に入ってもらえるような、一部キラキラ入り。
高級タイ料理店で多く採用されている印象のある、黒い釉薬のもの。
単色釉薬のどぼ浸けが特徴のセラドン焼はペインティング体験などはできませんが、日ごろご飯を食べているお茶碗ってこういう風にしてできてるんだね、っていうお話をしながらお子さんと見学するのも楽しいですよね。
伝統工芸を見学した後は超有名な北タイ料理レストランへ!
■セラドン焼き工房 Siam Celadon Co., Ltd.
住所: s38 Moo 10, Chiangmai-Sankampeang, T.Tonpao, Sankampeang, Chiang Mai
電話: 053-331-526
営業: 8:30~17:00
URL: www.siamceladon.com