「“やっと自分が役に立てた”と実感できました」

「ホームステイ受け入れを通して
“やっと自分が役に立てた”と実感できました」

日本を知りたい(タイの地方で日本語を勉強する)タイ人学生とタイを知りたい日本人をつなげる「ルアムジャイ」の活動は10年を超え、過去に900名以上の学生と家庭をつなげてきました。

今回は活動の中心を担う3人に、活動内容と実際にホームステイ受け入れをして感じたことを聞かせてもらいました。

「“やっと自分が役に立てた”と実感できました」

左からミズハさん(以下M)、セイコさん(以下S)、エミさん(以下E)

 

−− みなさんはいつからホームステイの受け入れを始めたんですか?

S:私は立ち上げからなので2003年からですね。当時は学生の数も受け入れの数も少なかったんですが、徐々に増えていった感じですね。

M:私はタイに来て数ヶ月経ったころにホームステイ受け入れの話を聞いて、すぐに申し込みました。今まで2回受け入れをしています。特に1回目はタイ語もほぼ話せなかったんですが、日本語を勉強している学生なので……なんとかなりました(笑)。学生時代に自分がホームステイにお邪魔していて。その時に一緒に生活をする中でその国の暮らしや文化を深く知ることができたので、今度は自分が受け入れ側になろうと思っていました。

E:私は2011年からです。もう5年活動していますね。毎回、ホームステイの3日間が終わった後は「もっとこうしてあげればよかった」「うちに来てごめんね」と反省しっぱなしなんですが、その直後にみんなと報告会をして、周りの様子を聞いて、「次はもっとこうしてあげよう!」と次回の受け入れ体勢に入っちゃうんですよね。

 

−— 実際にホームステイの学生を受け入れるとしたら、何か必要な準備はあるんですか?

S:大きな準備は特にありません。学生たちは、日本の日常を知りたがっているので、受け入れる側もかしこまらず、自然体で受け入れることが一番いいと思います。それに、受け入れ当日までに事前の集いを3回行うので、そこで疑問や不安を解消し、本番のイメージを膨らましていくので、準備などのことも体験者に相談することができます。

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E:そうですね。初めての方はやっぱり体験者の話を聞くのが一番イメージができますよね。それに、不安な気持ちはみんな同じです。その気持ちもみんなで共有できるのが心強いですよね。

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M:はい。なんだかもうチームみたいなかんじです。

 

−— 事前にどんな子が来るかは分かるんですか?

S:はい。事前に受け入れの学生たちから各家庭へ自己紹介の手紙を渡すようにしています。そこには自分の好きな食べ物や遊び、日本の漫画などが書いてあるので、学生のイメージは事前にできますね。

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実際の手紙を見せてもらいました。顔写真やイラスト付きです

 

−— いよいよ、ホームステイ初日。学生たちはどんな様子ですか?

E:もうみんな、ガチガチに緊張していますね。

S:それに地方から出て来ているので朝も早くて移動も長くて、初日は疲れからコテンと寝てしまう子が多いですね。

M:うちは小さい娘がいるんですが、おかげで学生たちとコミュニケーションがとれたところもあります。子どもが間に入ると、言葉は必要ないですからね。タイの人たちは子どもと接することに慣れているので、小さいお子さんがいるご家庭でも受け入れは全く問題ないと思います。

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ミズハさんの娘さんとタイ人学生で一緒にうどん作り

S:やっぱり、何か作業をすることを通して距離が縮まっていくことがほとんどですね。学生たちをお客さんとして扱うのではなく、料理の手伝いをしてもらったり自分たちの家庭料理を作ってもらったり。何か役割を与えることで学生たちも安心するんですね。

 

−— ホームステイ中、印象に残っている出来事はなんですか?

E:文化の違いはやっぱり感じますよね。朝起きたらシャワーを浴びたり、時間にとてもルーズだったり。あとは調理前のお肉を水で洗い始めたときはびっくりしました。

S:私も一緒に出かける予定があったのに、その直前に部屋に入って1時間くらい出て来なくて。身支度にしては長いなぁと思って声をかけたらふつうに寝てました。

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M:私は最終日に学生が手作りのプー・マライ(花飾り)を泣きながらくれて。とてもうれしかったです。

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E:ホームステイ後に学生たちから感想が届くんですが、「リビングで一緒に話をしている時、本当の家族みたいに思った」と喜んでくれる子がいましたね。

S:「伝えたいことがいっぱいあったのに、勉強不足で全然伝えられなかったのが悔しい」「もっと勉強して次回は話せるようになりたい」など、日本語学習への意欲を燃やす学生がホームステイをきっかけに増えると先生から聞きました。それもうれしいですね。

 

−— ホームステイの受け入れを体験して良かったと思うことはなんですか?

S:今まで以上にタイのことを知れるのもそうですし、会社や習いごと以外での繋がりができるのはとてもうれしいし、楽しいですね。みんな同じ不安や喜びを体感してきているので、ただの繋がりよりも深い気がします。

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M:そうですね。それにタイにいると自分は何をすればいいのか時間を持て余してしまうこともあるので。この受け入れを通して「やっと自分が役に立てた」「主婦だけどできることがあった」という声はよく聞きますね。

E:あとバンコクにいてもなかなかタイ人と関わり合う機会ってないんですよね。日本語が分かるタイ人やアヤさん、ヤームさんなど会う人の範囲も狭いので、ふだん会えない純粋なタイ人に会えるというのは本当に特別な体験です。このホームステイ受け入れを通してタイに一歩近づけるし、タイのことがもっと好きになれる。そう感じます。

−— 今日は、お忙しい中ありがとうございました!

※ルアムジャイの紹介ページは、こちら

 

(取材・文:山形美郷)

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