現代ブータンを知る 街歩き
ティンプー Thimpu①
ブータン最大の都市、と言ってもその人口は9万人ほど。小さな繁華街には昔ながらの商店やお土産屋さんとともに、最新のファッションを取り入れた洋服店や生活用品店、ベーカリー、カラオケなどが新しく仲間入り。変わらない素朴さと伝統、そしてその揺れ動きを感じに、街へ出かけましょう。
まずはティンプーを代表するあの場所から……
とにかくブータンの街なかには犬が多い。しかもみんな寝ている。殺生はしないブータンの人たちは野良犬にもご飯を与え、みんなでかわいがっている(だからこそその数も増え続けている)
ブータン国王のオフィス
タシチョ・ゾン
ブータン最大の伝統建築であり、寺院と官公庁の両方の役割をもつ国の中枢を担う場所。立派な中庭を抜けた先にある本堂内では1000以上の小さな仏像が壁を覆い、ブータン仏教の第一人者パドマ・サンババをはじめとする仏像群が訪れた人を迎えてくれます。
ゾンへの入り口。訪問できる時間帯が決まっているため、他の観光地より観光客が集中する
ゾンの入り口にはブータンにチベット仏教をもたらしたパドマ・サンババの絵が
また国王や大臣が集まって会議を行う国会議事堂や県庁オフィス、裁判所などもあり、昼間は業務を行っているため観光客の訪問は1日1時間のみ。近くには国王の住まいもあり、ときにその姿を見かけることもあるのだとか。
※見学は官公庁業務が終わった後の17:30〜18:30(冬は16:30〜17:30)のみ可能。
タシチョ・ゾン前では毎日8:00に国旗が揚がり、17:00に下ろされる
職人の技術を間近で
織物工房
鮮やかな色合いと一定のルールできっちり並ぶ幾何学模様。東ブータンで代々、親から子へ受け継がれてきた伝統的な織物の技術をティンプーで再現しています。1日で進むのは15cmほど、中には1年かけて作られるキラもあるのだとか。人の手で織られるからこそ生まれる、柔らかな質感を感じられるでしょう。
みんな小さい時から織物を作ってきたベテラン
ティンプーの祈りの場
メモリアル・チョルテン
1974年、街の中心地に造られた3代目国王の記念塔。毎日、朝から晩まで地元の人たちが大勢訪れ、お経を唱えながらその周りをぐるぐる回っています。老若男女問わず、お年寄りから学校帰りの子どもたちまで、仏教が生活の一部として溶け込んでいる様子がわかります。
真っ白に輝く記念塔の周りを時計回りに歩く人々
回転させるとお経を読むことと同じ徳があると言われる「マニ車」を回す少年たち
CHECK①
キラとゴを着てみよう!
ブータンに行ったらぜひ、伝統的な衣装、キラとゴに身を包んでみましょう。特にキラは色のバリエーションが豊富。現地のアクセサリーと合わせてブータンのファッションを楽しみましょう!
CHECK②
朝の街なみを眺めて
全体的にのんびりとした空気が流れるブータンの街。歩くたびに、新しい発見があるはず。
さて、街歩き②ではどこに行くでしょう?