世界三大料理のひとつと称されるトルコ料理。
けれど実のところ、呼称のきっかけとなった当時に栄華を誇っていた三国の料理だった……なんて噂もあるとかないとか。
あまり期待せずに、特に事前情報を仕入れずに行ってみたら……!
食べやすくて日本人好みの料理ばっかり!と目からウロコ状態に。
そんなトルコ料理をサラッとご紹介していきます。
まずは、トルコといえば「チャイ」!
ひょうたんのような少しくびれた小さめのグラスに入って出てくるのが定番。
トルコ人はこれに角砂糖を2個前後入れるのが普通らしい。
注文が多いときやデリバリーのときは、みんなこのトレーで運んでいた。かわいい。
そしてトルコといえばイメージするのは「ケバブ」じゃないでしょうか?
街なかでは、このようにお肉を切り分けるケバブ屋さんをよく見かけました。
「ケバブサンド」食べかけですいません。このピタサンド(?)生地がまたおいしい。
「ケバブ」とひと言で言っても種類はいろいろ。
これは具材を自分で巻くタイプ。
歩き疲れて休憩したい……。
そんなとき、まず最初にイメージするのがチャイ。
そして次は「トルココーヒー」です。
粗めに引いた粉を煮出してカップに注ぐので、口に入れるとなんとなく粉っぽくジャリっとした食感があります。どことなくベトナムコーヒーに似ていなくもないような……。
イスタンブールを歩いていたら、必ずと言っていいほど観光地で見かけるこの簡易パン屋さん。
ここに必ず売られているのが「シミット」という円形のパン。
ガイドブックによく載っているので期待して食べてみると……
バターがそんなに使われていないのかパサついて口の中の水分が奪われるような感覚に。
トルコの人たちに聞いてみると、半分にスライスしてクリームチーズやジャムなどを塗って食べるのが一般的なのだそう。
このチョコのパンもよく見かけました。
突然ですが、よく見かけたシリーズ。
フレッシュジュースの販売店。
どこでも絞りたて(特にオレンジジュース)を飲めて幸せでした。
タイに帰ってきてからもついつい探してしまう。
(タイの甘いオレンジとは種類が違ってまた新鮮だったのです)
なぜか焼き栗屋さんもチラホラ。
食べてみたら、日本のホクホクした栗ではなく甘みのない正真正銘焼いただけの栗でした(中が生でした…泣)
こちらは表面を少し焼いたライスプディング。ほぼ生の状態でトロットロでココナッツミルクのような甘さでした(好き嫌いが分かれれそうな味です)。
トルコの伝統的かつ一番有名(?)なお菓子「バクラワ」。パイがハチミツ(シロップ)に漬けてあってフォークで切り分けようとすると汁がしたたってきます。甘い甘いと聞いていましたが、シロップの甘さがくどくなく、サラッと食べられました(これがまたチャイに合うんです)。
こちらもオスマン帝国時代から愛される「ムスタファ」。モチモチした食感にナッツ類が入って香ばしさもプラス。
カラフルなグミのようなお菓子も(こちらは未挑戦でした…)。
そしてお待ちかねのトルコ料理!
トルコの人たちは「ロカンタ」と呼ばれるおかずが並んだ食堂でご飯を食べるのが一般的。
歩いていると写真のように窓ガラス越しにドンとボリューム満点なトルコ料理が並んでいます。
これを見たら入らないわけにはいかない、と勇み足で店内へ。
色合いは地味なんです。
そして煮込み料理が多いんです。
ただ、数日で飽きないか……なんて心配は杞憂です。ひよこ豆やナス、トマト、キャベツなどやさしいスープで仕上げられた家庭料理は胃にもやさしく、旅の疲れも吹き飛ばしてくれます!
「イスケンデル・ケバブ(ケバブのヨーグルトがけ)」と「クルファスリエ(ひよこ豆、右奥)」
おいしくてついついご飯も進みます。
実はトルコ人が食べるご飯は白米ではなく、バターと一緒に炊いたバターライス。
お米自体は水分が少なくてタイ米に近いんですが、これが何と……
どこに行ってもおいしいんです。香ばしいピラフのようで気づくとたくさん食べていました(汗)。
あとは食事のお供にぴったりな飲み物。
塩入りヨーグルト飲料「アイラン」。最初は抵抗があったけれど慣れるとクセになる感じです。お肉料理には必ずアイランを頼むのがトルコ流。
トルコの地酒「ラクゥ」。薬のような独特の香りにファンも多いそうですが、あいにく私は苦手な部類でした…。
旅の娯楽は、地ビール!という声も最近よく耳にしますが、トルコにももちろんあります。
定番の「EFES」はさっぱりとした飲み口で少しシンハーに似ていました。
最後に、忘れてはいけない鯖サンド!
「トルコに行ったら絶対食べなきゃダメ」と念を押され、逆に食べる気をなくしていましたが、記念にと思い食べてみたらその香ばしさにペロッと完食。焼きたての鯖もさることながらバゲットのおいしさに惹かれました。
実は船着き場の近くで販売している鯖サンドは、お店のすぐ後ろの船で調理を行っています。波に揺られながら鯖サンドを作る姿もまた思い出になりました♪