知っていますか? この話。
◆ 6月15日は「暑中見舞いの日」
1950年(昭和25年)に初めて暑中見舞いはがきが発売されたのが、この日です。手書きの頼りのうれしさを感じられる、粋な日でもあります。
◆ 日本の郵便制度がスタートしたのは明治4年
明治維新で日本の近代化が急速に進んだころ、通信制度もヨーロッパを手本として着手。その礎を築いたのが前島密(まえじま・ひそか)さんでした。1871年(明治4年)に郵便制度を開始し、翌年には郵便の全国網を確立。1873年には「郵便はがき」を発行。「郵便」や「切手」などの言葉も前島さんから生まれました。
※世界で初めて郵便はがきが始まったのは1869年、オーストリア・ハンガリー。
◆ 手紙の起源は木の板
日本では古くから木の板に墨をつけた筆で文字を記した「木簡」を通信手段としていました。それが紙に移行したのは平安時代のころ。紙漉きが各地で行われるようになり、木簡から書簡へ変わっていきました。平安時代から現代まで、1,200年以上続く手紙文化は、もはや文化を超えて人々の生活に浸透しているのです。
◆ 終わらない歌『やぎさんゆうびん』
「白やぎさんからお手紙着いた
黒やぎさんたら読まずに食べた
仕方がないのでお手紙書いた
さっきの手紙のご用事なぁに ♪」……(2番へ)
みなさんのほとんどが子ども時代に口ずさんだのではないかと思われる国民的童謡『やぎさんゆうびん』の結末を知っていますか? 今回の特集がきっかけでこの歌を思い出しましたが、最後はどうなったっけ? と気になって調べてみたら、2番以降は繰り返し続くだけで、終わりがないことを知りました。結末がないからこそ、誰もが好きな物語を自由に描けるおもしろさがあるんでしょう。
◆ 2月3日は「絵手紙の日」
日本絵手紙協会が2009年に、「ふみ」と読める2月3日を制定。こちらのホームページを見てみると、手紙を書き続けて55年という男性・小池邦夫さんの存在を知りました。職業は「手紙書き」。すてきです。
歴史があるからこそ、手紙にまつわる話はきっとまだまだあるのでしょう……。