結婚を前に遠距離恋愛、そして文通スタート

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 約束の場所の近くで立ち往生していたとき、目の前の門がガラガラと横に動いた。

「どうもこんにちはー!」と笑顔で迎えてくれた彼女が、タイ人の旦那さんを持つミワさん。真っ白な肌に赤いヘアバンド、清潔感のある丸襟の白シャツにジーンズ。自然体な姿と明るい笑顔に、初対面の緊張が吹き飛んでしまいました。

「まさか自分が国際結婚をするなんて思わなかった」と話すミワさんは、1年働いたら日本へ戻ろうと2009年に来タイ。そんな時に、当時の職場で今の旦那さん・プレミーさんと出会いました。付き合い始めたのは、ミワさんが帰国する直前。そこからしばしの遠距離恋愛が始まり、文通もスタート。結婚前提の付き合いだったふたりに不安はなかったと聞いて少し驚きましたが、ミワさんとプレミーさんが横に並び、ふざけ合い、お互いの手紙を振り返って笑い合う姿を見て、その理由が分かった気がしました。

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昔の手紙を見ながら楽しそうなふたり

 もともとポストカードが好きで、かわいいイラストやデザインを見つけるとすぐに買ってしまうと言い、今でも高校時代にお世話になったイギリスのホストファミリーや大切な友人には、年賀状や近況報告などで使っているそう。内容は、長文のかしこまったものではなく、簡単な近況とメッセージを書き記すくらい。プレミーさんとの手紙のやりとりも、そんな感じだったと言います。国籍も言語も違うからこそ、シンプルな言葉を選び、ストレートに伝える。コーヒーのペーパーフィルターや手作りカード、イラスト付き、証明写真付き……毎回、個性的な手紙を送り合っていたその中には、「I love you」の文字が一緒に添えられていました。

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コーヒーフィルターを開くとメッセージが書かれていました

 

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ミワさんの切手コレクション。お気に入りはぐりとぐら

 

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「国籍も言語も違うから、
シンプルな言葉を選んでストレートに伝えています
 

 お互いの好きなところを聞くと、プレミーさんは「面白いところ」。いつも元気でお茶目なミワさんといると自然と笑顔になれるのだと言います。そしてミワさんは、「外に連れ出してくれる、アクティブで積極的なところ。真面目で几帳面なところ」と、自分にはない部分を挙げました。

 実はこのプレミーさん、腕時計ブランド「Nakari」を2013年に立ち上げ、自宅の庭の一角にある工房で製作をしています。この日も、ふたりの腕にはおそろいの時計が付けられていました。今では手紙を送り合うこともなくなったと言いますが、こうして寄り添い、ストレートに気持ちを伝える部分は変わりません。これからもきっと、変わらないでしょう。

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チェンマイのデザインウィークや東京のデザインフェスタにも出展していると言い、日本で「Nakari」を見る日もそう遠くないかもしれない

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ミワさんお気に入りのプレミーさんからの手紙は、ラオスのお札付き(さらにそれをめくるとプレミーさん作のイラストが登場)

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「Nakari」が生まれる場所

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(profile)
みわ
2009年〜2010年でタイのホテルに勤務し、帰国。当時付き合っていたプレミーさんと約半年の遠距離恋愛を経て結婚し、タイへ戻る。在タイ4年。プレミーさんのご家族と同居中。

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(取材・文:山形美郷)

 

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