anyroomは、その名の通り、どんな部屋にも合う(部屋を選ばない)家具がコンセプト。余計な手を加えるのではなく、シンプルに。そして素材そのものを活かすことが最大の特徴であり、魅力でもあります。家具だけでなく、雑貨や食器などファブリックも並び、中には日本のものも。オーナーでありデザイナーでもあるDuangさんは、古い木を再利用してイスやテーブルをデザイン。それはもちろん、ここの倉庫も同じです。
雑貨は自分たちのコンセプトに合ったものをセレクト
実がならなくなったマンゴーの木を活用して作られたイス。
通常の木よりも柔らかく、きれいなフォルムができるそう
「この場所に興味を持って
来てくれるのが何よりうれしい」
ここに来る前のanyroomは、サイアムパラゴンやサイアムセンターの中にありました。そこは今の1/4くらいのスペースで、デパートのコンセプトに合わせなければいけなかったので、自分たちのイメージを表現するのがなかなか難しかったそう。
「アクセスがいいショッピングモールには多くの人が訪れる反面、実際にここを目的に来る人はごく一部。通り過ぎて行く人の方が全然多かったの。今は、みんながこの場所を目的として、興味を持って来てくれるのが何よりうれしいです。それに、この場所はひとつだけじゃなく、カフェや本屋、レストランといろいろなお店があるから、本に興味を抱いて来た人が家具にも興味を持ってくれる。そんな相乗効果もあるんですよ」
とOffice directorのSomさんは話してくれました。また、この場所に初めて来た日のことも……
「ここの場所を初めて見に来たとき、私はありえないと思ったわ。ボロボロの倉庫だし、暗くてなんだか怖そうだったし(笑)、人が来るかどうかも心配でした。けれども建て直している過程を見ていて、大丈夫だと実感しました。オーナーはいつも、みんなが 『大丈夫?』 と思うことを、最終的には『いい!』 と思えるものにしてしまうんです。本当は建築家なのに、家具のデザインまでやっちゃうこと自体、驚きだわ。考え方が広くて深い。そんなかんじでしょうか」
Duangさんが古材を使ってデザインしたダイニングテーブルセット
————————————–
◆anyroom
02-861-0955
11:00〜20:00
www.facebook.com/anyroom