是非マダムの10代の御嬢さんに着ていただきたいな。

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小紋の子供のころからの夢は「お嫁さんになる」でした。編み物、お菓子作りは小学生時代から大好き。将来の夢も「お嫁さん」でした。当時は「小学生向けの手芸の本、ミシンを使って洋服を作る本」というのがあり、それを見ながら一生懸命やってました。

小紋母は小紋が「専業主婦になりたい」と言っていると思ったらしく、猛烈に反対、「そんなことをしても人生何の足しにもならない」と編み物を批判し勉強するようにと仕向けたものです。

添乗員になって世界中の書物や文化に触れる機会があって気が付いたのは、自分が言っていたのは「専業主婦になりたい」ではなく、「私には探している人がいる」と言っていたのだなあ、ということ。

お陰様で、小紋夫とも出会いこうやってタイに住んでいるわけですが、そんな小学生時代に「作ってみたいな!」と思ったワンピースによく似たものを並べているお店を発見しました。

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ギンガムチェック、フレアスカート、肩を出したデザイン。これぞ、小学生の憧れ。「この夏はギンガムチェックのワンピースで素敵な彼とビーチで散歩」なーんてキャッチに惚れ惚れと憧れ、新聞紙で型紙を作り布を買いチャコールペンで型どりして、ってやってました。

オーナーさんにお話をおうかがしました。なんと、オーナーさんは昔バンコクマダムと同じようなフリーペーパーの某会社で働いていたそうで、「大変ですよね、でも楽しい仕事でもありますよね」とおっしゃっておられました。

オーナーさん 今でも日本語はさっぱりわかりませんが、小学生や中学生の頃に日本の雑誌などを読んで「こういう服を着たい!」と強烈に思っていました。
大人になって日本の会社に勤めていました。そう、同業者の○○というフリーペーパーです。
楽しく仕事をしていましたが、やはり「お洋服関係の仕事をしたい!」と思い、自分でデザインし縫製は業者に出してお店を開いて今に至っています。
会社員時代に比べると経済的にはまだまだ安定軌道というわけにはいきませんが、やはりやりたいことをやっている、頑張ろう!といつも自分を奮い立たせています。

 

素晴らしいことですね!やっぱり無理して世間の基準に合わせる必要はないのだ、自分の思った通りに生きるのが一番自分がうれしいことなんだな、というのを感じるお話しでした。

色違いでお揃いも作ってらっしゃいます。

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マダム用のお買いものアイテムとして、チュニックを一品ご紹介しておきます。

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こういう、袖がついてる服なんかも作ってみたい、着てみたい!と子供の頃よく思ってました。今じゃ「バイキング料理の時には着て行ってはいけない服」ぐらいの認識ですが、田舎で体操服で子供時代を過ごした小紋としてはフリル、レース、羽衣のようになびく、スパンコール、刺繍などはまさにあこがれの世界。

刺繍とレース、スパンコールは添乗員時代に集めた「世界の民族衣装」でかなり満たされました。今は羽衣のようになびく、という服を好んで着ていますね。

もしマダムのご家庭に10代ぐらいの御嬢さんがいらっしゃったら「子供のロマンなのだ」と思って、手芸やお菓子作りなんかはどんどん奨励してあげてくださいね!

でも思います。もし小紋母が何も言わずそのまま手芸やお菓子作りに没頭し添乗員にもならず田舎でずっと暮らすことになってたら?それはそれで小紋夫とも出会えなかったのかもしれない。

人間の運命とか人生の絶妙さって後から振り返ってみないとわからないことも多いもの。「子供のロマン」を理解してもらうことも必要だと思いますし、一方で土地や工場がなくても生きていけるだけの知識を身につけるのも必要、というご家庭もあるでしょう。

何事にも中庸、中道。子供のロマンも実務が身に付く勉強も、どちらもほどほどに全力で、というところでしょうか。

そんなことを思った、お店訪問でした。


Bangkok madam(バンコクマダム)