My Life - ジュエリーデザイナー 神吉佐知さん -
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とことんやらなきゃ気が済まない。大切な日を共有できる喜びを感じて
人気のダイヤモンドジュエリーからカラーストーンまで種類は様々
取材当日、新たな門出を祝してジュエリーを買いに来た女性に遭遇した。
「ずっと広告で見ていて、本当にすてきな雰囲気のサロンだったから一度来てみたくて。今までちゃんとしたジュエリーを持っていなかったんですけど、今日はここで記念になる指輪を探しに来ました」———そう声を弾ませ、目を輝かせる女性に。
「まさにジュエリーはその時々の記念となる、人生を輝かせる大切なもの。使い捨ての今の時代に、一生、そして後世へと受け継がれる尊さがありますよね」 様々なお客様の要望に合わせたジュエリーをデザインするのが、スクンビット・ソイ31にある『ジュエリー神吉』。
サロンを持つ気は全くなかったという神吉さんが、お店を持とうと決心したのは2010年の暮れ。何かを始めようと思ったらとことんやらないと気が済まない性格のため、サロンのレイアウトや壁、床、インテリアなどすべてイメージ通りに自分でデザインし、時には家具をオーダーメイドするために工場まで足を運ぶことも。そこには、お客様がくつろいでジュエリーを選べるように、思い出のワンシーンを彩る大切な場所になるように、という願いが込められていました。
ジュエリーサロンは敷居が高いというイメージをもつ人もいるかもしれませんが、神吉さんの気さくな人柄にそのイメージは一瞬で変わるはず。
「ジュエリーは一生ものなので、焦って決めずに、それぞれのお客さんのペースに合わせることを大切にしています。本当に納得した上で買ってほしいんです」
中には、半年以上かかって商品を購入する人も珍しくありません。
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失敗が良かったと思える。その後がさらに輝くから
ピアノも馴染む優雅な空間
ジュエリーの仕事を始めたのは、お母様がジュエリーを日本で扱っていて、宝石の買い付けからデザイン・制作までを頼まれたから。その翌年からはホテルでフェアを開催するようになりました。そこからは年に2回、定期的にフェアを開催したり、アポイントをとってお宅に伺うなど、お客様と接する機会がどんどん増えていきました。
「私にとって今の仕事は天職だと思っています。ジュエリーを通じて魅力的な方々と出会えることが、何よりもうれしくて、ありがたいことなんです。そうして出会った方々、夢を分かち合える方々が世界中に広がって、みんなで素晴らしい活動ができればいいですね」
インテリアの小物もこだわりの一つ
神吉さんの考えの根幹には、常に亡きお父様の教えがあります。
「父は、私が幼稚園のころから、絵を交えながらいろいろな話をしてくれました。例えば山の絵を描いて『ほら見てごらん。平坦な道ばかりじゃなくて、上ったり下ったりしているだろう。いい時もあれば悪い時もあるっていうことなんだよ』『一生懸命だけではダメなんだ。人より輝くには、人よりも知恵が必要なんだ』など、本当にここでは語りきれないくらい、たくさんのことを教えてくれました」
話せば話すほど感じる、神吉さんのポジティブなエネルギーはこんな考えがあるから。「考えてもどうにもならないことは考えず、その時にできる、ベストを尽くすことに集中します。また失敗も、この失敗は何かを自分に伝えているものだと思っています。そう思うことで、今までと違った気づきができるんです。だからこそ、失敗が良かったと思えます」
神吉さんにはいつも、一つの扉を開ける(目標が終わる)と、次の扉が現れるのだそう。最近ではそのタイミングが早くなり、二つ三つ先の扉が見えるほど。
「それが見えると、楽しみでしょうがないんですよね。実は今も、頭の中では新しいことを考え中なんです♪」
そんなジュエリー神吉では、今日もお客さんの記念日が生まれています。
- ジュエリー神吉
- 24, Sukhumvit 31
- 081-869-7777
- jewelry-kamiyoshi.com
- sachibkk.exblog.jp