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バムルンラード病院 洪水対策用予防接種

Bumrungrad International HOSPITAL
バムルンラードインターナショナル病院 医療コーディネーション部 02-667-2788 日本人顧客サービス課 02-667-1501
推奨される予防接種:A型肝炎、破傷風|接種を考えても良い予防接種:インフルエンザ、日本脳炎、狂犬病、腸チフス、コレラ

同時接種について

 他の予防接種との接種間隔について、日本では副反応の出る可能性のある期間を避けること、ワクチンの効果が低下する恐れがあることなどの理由から、生ワクチンは接種後は27日以上、不活化ワクチン・トキソイド接種後は6日以上の間隔をおき、2種類のワクチンの同時接種は医師が特に必要と認めた場合のみ行うということになっています。
 一方WHO(世界保健機構)やCDC(米国疾病予防管理センター)では不活化ワクチンは他の不活化ワクチンや生ワクチンと同時に接種可能であり、生ワクチン同士も同時接種可能、2種類の生ワクチンを同時に接種しない場合には4週間以上の間隔をあけるということになっています。

最後に

 日本とタイとではワクチンの種類や接種方法が異なり、とまどうことが多いかと思われます。ご質問などございましたらバムルンラードインターナショナル病院医療コーディネーション部(02-667-2788、日本語)または日本人顧客サービス課(02-667-1501、日本語)までお気軽にお問い合わせ下さい。
 また予防接種時に日本人医師による問診をご希望の方は月8:00-19:30、水8:00-15:00、金8:00-15:00にお越し下さい。予約は日本人顧客サービス課までどうぞ。

A型肝炎
説明開始
 A型肝炎は水や食べ物から感染する病気です。洪水によりウイルスで汚染された水、器具、手指を通して感染する可能性があります。
 日本人は免疫がない人が多く、接種が勧められます。60歳以上の方や黄疸の既往のある方は既に免疫を獲得していることが多いので、接種前に血液検査で抗体の有無を確認されることをお勧めします。既に抗体があれば接種は不要です。
 ワクチン接種は日本では2-4週間隔で2回、初回から数えて24週後に1回接種するスケジュールになっており、免疫効果は5年続くとされています。タイでは6~12ヵ月間隔で接種する方式で行われています。 また日本では16歳以上を対象に接種することになっていて小児への接種は認可されていませんが、タイでは1歳以上が対象となっています。小児(特に5歳未満) では感染しても症状がでずに自然治癒することが多いです。 
説明終わり
説明開始
接種方法
Havrix 1440 unit(不活化ワクチン)
GlaxoSmithKline社製(本社:イギリス)

初回接種 (1.0ml, 筋注)
     ↓6~12ヵ月後
2回目接種 (1.0ml, 筋注)
*2回接種後ワクチンの効果は20年以上続く可能性が高いとされています。
*1-18歳の方は0.5mlです。
*2回目の接種は6ヵ月後から5年以内なら大丈夫ですが、6-12ヵ月の範囲が推奨されています(添付文書より)。
*Havrixの有効性は94%と報告されています。(4万人のタイ人を対象とした統計)
説明終わり
破傷風
説明開始
 破傷風菌は世界中の土壌中に存在し、創傷部位から侵入します。致命率の高い疾病(約25%)であり、洪水に関係なく接種が勧められます。
 ワクチンは日本では初回接種として破傷風トキソイドを通常0.5mlずつ2回、4-8週の間隔で注射し、初回から数えて6-18ヶ月の間に1回追加接種します。タイでは4-8週の間隔で2回接種し、6-12ヵ月後に1回接種します。
 破傷風ワクチンは1968年から始まった3種混合ワクチン(ジフテリア、破傷風、百日咳)に含まれていますので、1968年以後の生まれであれば基礎免疫は終了していると考えられ、20代前半位までは接種は不要です。基礎免疫終了後約10年に1回の追加接種が勧められます。基礎免疫後、追加接種をせずに10年以上のかなり長い年月が経っていても追加免疫効果は得られますので、接種をお勧めします。 
説明終わり
説明開始
接種方法
Anatetall(沈降破傷風トキソイド)
Novartis Vaccines社製(本社:スイス)

基礎免疫
初回接種 (0.5ml, 筋注)
   ↓ 4-8週
2回目接種 (0.5ml, 筋注)
   ↓初回接種から6-12ヵ月後
3回目接種 (0.5ml, 筋注)
説明終わり
日本脳炎
説明開始
 日本脳炎は日本脳炎ウイルスを保有する蚊の刺咬によって起こります。タイにおける日本脳炎は通常北部で頻度が高く、南部・バンコク郊外では散発的な発生です。洪水に伴って蚊が発生しており、日本脳炎が流行する可能性が否定できません。
 ワクチンはタイでは弱毒生ワクチンとマウス脳由来不活化ワクチンが使われており、日本では乾燥細胞培養不活化ワクチンが使用されています。弱毒生ワクチンで重篤な副作用が起こる確率は低いとされていますが、比較した場合日本製のワクチンの方がより安全性が高いと考えられ、選べるのであれば日本での接種をお勧めします。
 接種方法は日本では1-4週間隔で2回接種後、初回から数えて1年後に1回の計3回です。3回接種後のブースターは5-10年毎です。タイの弱毒生ワクチンの場合は初回接種(基礎免疫)後、3ヶ月から1年後に1回の計2回です。
説明終わり
説明開始
接種方法
JE vaccine (CD.JEVAX) (弱毒生ワクチン)
Chengdu Institute of Bilogical Products社製(本社:中国)

初回接種 (0.5ml, 皮下注)
     ↓3ヵ月から1年後
2回目接種 (0.5ml, 皮下注)
*ブースターは3年毎
説明終わり
狂犬病
説明開始
 狂犬病は狂犬病ウイルスを保有する動物(犬、猫など)に咬まれたり引っかかれたりすることによって感染する危険性が高く、発症した場合の死亡率はほぼ100%です。
 タイ全体でイヌ狂犬病の報告が年間約1000件、ヒト狂犬病の報告が年間約70件みられます。タイ国内ならほとんどの病院に狂犬病ワクチンが置いてあるので、咬まれた後すぐにワクチンを開始しても間に合います。むやみに動物に近寄らないようにすることが最も重要です。
 予防する場合(暴露前免疫)、ワクチンは日本では4週間隔で2回、さらに6~12ヶ月後注射します。タイの場合、初回接種から数えて7日後、21または28日後の3回接種です。
 またワクチン接種済みの場合でも狂犬病が否定できない犬に咬まれた場合は再度注射が必要ですので、必ず病院を受診して下さい。 
説明終わり
説明開始
接種方法
Rabipur(精製ニワトリ胚細胞ワクチン)(不活化ワクチン)
Novartis Vaccines社製(本社:スイス)

初回接種 (1ml、筋注)
   ↓7日
2回目接種 (1ml、筋注)
   ↓初回から21または28日後
3回目接種 (1ml、筋注)
*ブースターは1年後、その後5年毎(WHOも同様)
*当院では他にTRCS-Verorab(The Thai Red Cross Society 社製)があります。
説明終わり
腸チフス
説明開始
 腸チフスは汚染された水や食べ物から感染する病気です。ワクチンの有効性は50-80%なので、接種後も注意が必要です。
 日本では腸チフスワクチンは未認可です。
説明終わり
説明開始
接種方法
Typhim Vi(Vi多糖体ワクチン)(不活化ワクチン)
Sanofi Pasteur社製(本社:フランス)

単回接種 (0.5ml) 筋注または皮下注
*ブースターは3年毎(添付文書より、CDCは2年毎を推奨)
*2歳以上0.5ml。2歳未満の小児は不可
*Typhim Viの防御効果は61%、2-5歳では防御率80%との報告
説明終わり
コレラ
説明開始
 生や加熱不十分な海産物、貯蔵や調理の過程でコレラ菌に汚染された飲食物などから感染します。
 日本で使用されていたコレラワクチンは皮下注射用でしたが、有効率が低いことから2009年に製造中止となっています。
 タイでは内服のワクチンを使用します。有効率は85~97パーセントと報告され、有効期間は2~3年です。 
説明終わり
説明開始
接種方法
Dukoral(経口不活化トキソイド)(不活化ワクチン)
Sanofi Pasteur社製(本社:フランス)

基礎免疫
初回経口 (3ml)
   ↓1-6週
2回目経口 (3ml)
*病原性大腸菌にも4ヶ月程有効
*ブースターは2年毎
*空腹時内服(内服前2時間と後1時間)
*2-6歳の子供は1-6週の間隔で3回。
説明終わり